5・13HANOI ROCKS@大阪BIG CAT
”狭いステージ”、”少ない観客”、”酷い音響”の三重苦の中でグラマラスな世界を展開したマイケル・モンローのパフォーマンスに心酔!!!
公演の一週間前に購入した前売り券の番号が60番台だったことから心配していた通り、会場には4分の1ほどしか観客がいなかった。その内の3分の1以上が格好からLAメタル世代と分かる女性達で、濃いファンが集まっているなぁ、でも数が少ないしバンドのテンションが上がらないかも、というのが開演前の印象。
でもそれはヴォーカルのマイケル・モンローがステージの中心に現れてすぐに覆された。ケレン味たっぷりの表情で観客を煽り、小さなステージを右に左に走り回るマイケルに観客は1曲目の「Back in Yer Face」から大コーラスで応える。新作の中でも盛り上がりやすい「Back in Yer Face」「Better High」の間に最も歌いやすい「High School」をはさんだ出だしは観客の反応も最高だった。中盤から2回のアンコールまでも旧作・新作をバランス良く演奏し、現時点としては完璧なセットリストではないだろうか。
話をマイケルに戻すと、相変わらずのグッドシェイプから張りのある歌声を響かせていた。ここ一番でサックスやブルースハープを吹く姿もカッコいい。何回も衣装を替えながら観客とバンドを牽引し続ける姿からは、グラム・ロックのフロントマンとはこういうものだという強い意志が感じられた。
もう一人の看板、アンディ・マッコイにも観客は大きな声援を送り、アンディも観客にピックを手渡したりとステージ上に和やかな空気を醸し出していた。他の3人も良い仕事をしておりバンド全体の演奏能力は高く感じたが、ミックスがボロボロで随分と損をしていた。アルバムよりもライブ映えする曲の多いバンドだけに非常に残念である。
ステージの広さもこのバンドには狭すぎた。マイケルが(それでもステージ相応に)マイクを振り回したりするためか、他のメンバーの動きが非常に大人しい。楽器の位置からも新加入のギター、ベースはもっと動けそうだった。でもまぁこういうステージと観客の距離も良いし、大きなステージを走り回るステージも観たいので、昨年のドリーム・シアターの様に厚生年金会館とIMPホールというような公演を次回は期待したい。
SET LIST
Intro
- Back in Yer Face
- High School
- Better High
- Talk to the Hand
- You Make My Earth Move
- A Day Late, A Dollar Short
- I Can't Get It
- Bad News
- Malibu Beach Nightmare
- No Compromise No Regrets
- Cheyenne
- Don't You Ever Leave Me
- Obscured
- Delirious
- Tragedy
- Up Around the Bend
Encore #1
- Center of My Universe
- People Like Me
- Oriental Beat
Encore #2
- Motorvatin
- Taxi Driver
- I Feel Alright